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’９８リーグ概況１９９８シーズン

　’９８年１２月５日京都宝が池

京産５３－０近大 －R・田中伸明－

前半京産（４T２G）２４－０近大

後半京産（５T２G）２９－０近大

京産１・木原（大工大高④）、２・入口（九州学院③）、３・野山（淀川工④）、４・木嶋（東海大仰星①）、５・大内（奈良高田③）、６・池上（東海大仰星④）、７・岡本（京都花園④）、８・平田（布施工②）、９・橋本（布施工②）、１０・大野（啓光③）、１１・坂倉（大工大高③）、１２・角田崇（東福岡④）、１３・鈴木（京都西④）、１４・白谷（淀川工③）、１５・南（東山②）

入替・木嶋→吉岡（啓光④）、木原→角田篤（御所工③）、入口→井澗（田辺④）、角田崇→井本（大工大高②）、白谷→太田（御所工④）、平田→木村（東山③）、橋本→赤嶺（西宮南③）

近大１・池田（目黒④）、２・坂井（啓光④）、３・田村（布施工④）、４・高市（新田④）、５・上村（近大附④）、６・前原（淀川工④）、７・西端（柏原①）、８・松井（大阪桐蔭③）、９・住谷（江の川④）、１０・杉本（淀川工②）、１１・田中（花園③）、１２・山崎（大工大高②）、１３・神本（大工大高③）、１４・大庭（近大附①）、１５・桑原（近大附④）

入替・神本→岡本（関西創価③）、高市→斎藤（淀川工①）、交代・西端→山野（松原④）、前原→前川（淀川工③）

’９８シーズン関西Aリーグ最終戦。すでにリーグ優勝を決めている京産と勝てば４位負ければ翌日に中京大学と関西第五代表戦を戦うことになる近大。前日からの雨でグランド状態は悪かった。前半３分京産は近大PKのキックミスから一気にカウンター攻撃を仕掛け、BK展開し最後は白谷がトライし先制。１７分には京産・平田の突破を起点にゴール前に迫りラックからのパスをSo大野がトライ。２１分はPKからCTB鈴木が３０Mほど独走しトライ（ゴール）。３０分にはスクラムトライを奪い前半京産２４－０近大で終了。後半も３分８ｍほどのスクラムを押し込みトライ。１７分・２５分・４０分にはモール。２１分はPK橋本・岡本から大内が独走しトライと京産が５３－０近大に完封勝ちした。（TV観戦）

京産は集散の速さとFWの強さで近大を圧倒した。近大はキックミス、ノックオン等ボールがすべるのかミスが多かった。京産も相手ミスに助けられた完封試合の印象であるが、リーグ戦全勝優勝を決めた。　

関西第５代表決定戦

’９８年１２月６日 瑞穂ラグビー場－R・谷口浩司－

中京２７－１３近大

前半中京（２T2G）１４－５近大（１T）

後半中京１３（２T１PG）－８近大（１T１PG）

中京１・久保（和歌山工④）、２・吉川憲（大阪桐蔭④）、３・白田（大分舞鶴④）、４・古田（可児工④）、５・青木（二宮④）、６・山岸（大工大高④）、７・福地（岐阜工④）、８・古屋（米子工）、９・古川（東海大仰星④）、１０・千葉（桐陽③）、１１・椎木（瀬戸西④）、１２・柳田（江の川②）、１３・中村（近大附②）、１４・小原（啓光③）、１５・伊藤竜（西陵商④）

交代、山岸→永渡（国学久我山④）、古屋→中田（関西創価③）、伊東竜→山本（伏見工④

近大１・池田（目黒④）、２・坂井（啓光④）、３・田村（布施工④）、４・高市（新田④）、５・上村（近大附④）、６・前原（淀川工④）、７・河合（大阪桐蔭①）、８・松井（大阪桐蔭③）、９・住谷（江の川④）、１０・佐佐木（江の川②）、１１・田中（花園③）、１２・山崎（大工大高②）、１３・岡本（関西創価③）、１４・大庭（近大附①）、１５・桑原（近大附④）

交代、高市→奥野（啓光②）、桑原→中島（淀川工④）

中京大は３年ぶり１４度目の選手権出場を決めた。近大は連戦。ラグビーの公式日程で連戦とは珍しい。昨年の同大は中１日を設けてもらった。関東の方は１３日に第５代表決定戦があるのだから、当初から１３日にしておけばいいようなものだが。

’９８年１１月２９日花園

立命５１－２２摂南 －R・港雅和－

前半立命（６Ｔ３Ｇ）３６－５摂南（１Ｔ）

後半立命（３Ｔ）１５－１７摂南（３Ｔ１Ｇ）

立命１・北川（茨田③）、２・中林（花園②）、３・小林（京都成章②）、４・東（高鍋④）５・坂本（長崎南山②）、６・岸本（都島工①）、７・塩田（長尾②）８・木曽（三島②）、９・岡林（関西創価②）、１０・岩井（報徳②）、１１・森川（今宮④）、１２・八重嶋（黒沢尻北④１３・井上（洛北①）、１４・永本（啓光①）、１５・久保（大嶺④）

入替・八重嶋→松村（関西大倉③）

摂南１・西山（大工大高④）、２・泉岡（大工大高③）、３・竹垣（啓光①）、４・中川（天理④）、５・俣野（京都西④）、６・金村（大工大高①）、７・佐々木（大工大高③）、８・柳楽（東山④）、９・小野（布施工③）、１０・南（大工大高③）、１１・加村（大工大高①）、１２・白木（東海大仰星①）、１３・伊庭（大工大高①）、１４・川畑（布施工②）、１５・古屋（夕陽ヶ丘②）

入替・伊庭→川崎（市東④）、川畑→宮下（大工大高④）、交代・小野→真木（三島④）

先週Aリーグ初勝利の摂南と同大に惜敗した立命。立命は序盤からスクラムを押し、７分相手陣２２ｍ付近スクラムから、岸本が先制トライ（ゴール）。１４分ラインアウトからモールを押し込むと２８分、３４分には２つのスクラムトライを決め前半６トライ。摂南は３５分立命陣１０ｍ付近のモールから金村がぬけ１トライを返した。後半、立命FWにへばりがみられ、前半ほどボールコントロールできなかった。特に２度スクラムトライを狙ったが２度とも失敗。一方、摂南はFWのプレッシャーが弱くなったぶん、BKが機能しだし、１０分古屋、２８分加村、３３分俣野と３トライを返した。摂南はセットプレーが安定すれば、Aリーグの下位校とはそこそこ戦えるのだが。強いスクラムとラインアウトの確立が来シーズンの課題となるだろう。（入れ替え戦に勝ったとしての話）

同志社７０－５大経大 －R・溝畑潤－

前半同大（４Ｔ１Ｇ）２２－０大経

後半同大（８Ｔ４Ｇ）４８－５大経（１Ｔ）

同大１・大瀧（西陵商②）、２・谷口（国学久我山④）、３・南（同志社①）、４・藤井元（大分舞鶴④）、５・隅田（同志社香里④）、６・田中（京都学園②）、７・佐藤（国学院久我山③）、８・駒井（啓光④）、９・長谷川（同志社②）、１０・藤井哲（同志社④）、１１・馬場（桐蔭①）、１２・藤井嵩（同志社香里④）、１３・松本太（同志社香里③）、１４・永島（啓光④）、１５・平岩（同志社③）

入替・藤井嵩→会田（国学久我山④）、交代・南→前田（東農大二④）

大経１・種（富山一③）、２・内海（啓光④）、３・西川（伊丹北④）、４・千坂（報徳④）、５・嵐（鳴門②）、６・熊本（布施工③）、７・八原（伏見工③）、８・増本（八幡工③）、９・田村（島本④）、１０・田中（松山商②）、１１・山本（伏見工①）、１２・漆原（大工大高④）、１３・樋口（報徳①）、１４・山田（八幡工③）、１５・藤井（伏見工④）

入替・嵐→湯山（啓光①）、樋口→北村（相模台工③）

同大はBKのキープレイヤー大西が欠場。大経大は先週の摂南戦の敗退で、調子は最低かと思われる。５分、大経陣５ｍ付近のラインアウトから同大はモールでトライ。前半は１３・２３・３５分平岩がからんで４トライ。後半５分、同大認定トライ。このトライは２２ｍ付近からの連続攻撃による、大経大の連続的な反則に対してとられたものだろう。１７分に大経大が同大ゴール前に攻め込みショートパントを拾いラックからトライを返すが、２０分過ぎから同大は７連続トライをとって快勝した。

同大は個人技で大経大を圧倒しトライを重ねた。大経大にかたちで崩されかかった場面もあったが、防いで１トライに抑えた。選手権を考えると同大の今日の戦い方は疑問が残るので、あまり参考にならない。PKからの速攻は相変わらずで意志統一されているのかどうか、また、前半２０分頃、大経大陣２２ｍ付近のPKはサインプレーを試みたが失敗し、ゲインも余り切れていなかった。FWはスクラム・モールを押すなど粘着プレーの確立、そして、ゲームの組み立てを見直して選手権を戦ってもらいたい。今のままでは、個人技が優れているだけに惜しい。

大体大４４－２４龍谷 －R・原田隆司－

前半大体（４Ｔ）２０－１２龍谷（２Ｔ１Ｇ）

後半大体（４Ｔ２Ｇ）２４－１２龍谷（２Ｔ１Ｇ）

大体１・高柳（大阪桐蔭④）、２・松谷（東海大仰星③）、３・豊山（江の川④）、４・日出山（東海大仰星④）、５・積（大体大浪商④）、６・坪井（大阪桐蔭③）、７・和田（啓光②）、８・谷川（函館陵北④）、９・大原（延岡東②）、１０・内村（御所工③）、１１・森（大分舞鶴①）、１２・浦上（交野④）、１３・山田剛（啓光④）、１４・高岡（金光第一④）、１５・渡辺（枚方③）

入替・高岡→山田信（関西創価④）

龍谷１・佐川（崇徳③）、２・中村（伏見工②）３・三島（伏見工①）、４・古賀（東福岡③）、５・西根（和歌山工④）、６・山本（大阪桐蔭③）、７・河相（茨田③）、８・岡本（花園④）、９・吉田（近大附①）、１０・重光（伏見工①）、１１・松本（志摩④）、１２・西田（島本③）、１３・栗山（田辺③）、１４・真田（東福岡④）、１５・三木（京都学園③）

交代・真田→新郷（佐賀工④）

前半５分までに体大２トライで１０－０とリード。１５分龍谷体大ゴール前でPK。三木が持ち込み１０－７と追い上げ。その後、体大２８・３５分。龍谷３０分それぞれトライし２０－１２で前半終了。後半、体大は２２分までに３トライ奪い３７－１２と大きくリード。龍谷は３２・３８分トライを返したもの終了間際にトライを奪われ４４－２４でゲーム終了。

体大FWが終始圧力をかけ続けた。龍谷はBK勝負に賭けたが、立命戦のようにはいかなかった。龍谷は中盤の立命・近大戦を制して４位を確保しそうである。

辻本さんの観戦記

　大体大が８トライを奪う快勝でした。やはりＦＷ戦で圧倒したのが勝因でしょう。時間を追うごとに出足がよくなり、後半は龍谷大がボールを持っていても陣地を押し戻すシーンがしばしばでした。ただ、ＢＫには問題も残ったのではないかと思います。前半攻めあぐねた原因は、ＢＫへの展開がうまくいかなかったことでしょう。ＦＷで圧倒している分ＢＫのスペースがあるはずなのに、思いのほか動けず、相手にボールを支配されてしまう展開の繰り返しでした。やはり、山田信主将が欠けると迫力が落ちますし、小寺がいないと嫌らしさが薄れるように思います。それに、ゴールキック８本中成功が２本というのも残念です。12点を相手に取られたのと同じこと。失点を減らすことも大事ですが、取れる点を確実に取っておきたいものです。せめて、半分以上は決めてほしいものです。一方の龍谷大は、立ち上がりの10分間に、２度相手陣深くまで攻め入りながら、いずれも反則でチャンスを逃しペースをつかめなかったのが拙かったように思います。ハーフタイム直前にもゴール前まで攻め込みながら、アクシデンタルオフサイドか何かでトライに結びつけられませんでした。せめてこの内一つでもトライにもっていけたら、流れも変わったかもしれません。

以前、龍谷大のＢＫはキックに頼りがち、という指摘がありましたが、この試合に関してはもっとキックを多用しても良かったのではないかと思います。前半の大体大ＢＫの攻撃はことごとく止めていたことを考えれば、そこを突いて大体大ＦＷをもっと振り回すこともできたのではないかと思います。

’９８リーグ概況１９９８シーズン